2007-12-31
明日を憂えず、昨日を悔やまず
これは師匠が会社を去るときまで、悲観論者で小心者のわたしに言い続けてくれた言葉。いまは悠々自適の読書三昧の日々だそうだ。
さて読書といえば、今年図書館から借りた本が150冊を超えた。
昨年より若干少ない気がする。
買った本は10冊を越すぐらいか。
貸本屋さんからマンガを100冊は借りたようだ。
オツムのねじがゆるいので、これだけ借りて読んでも不足感があった。
でも、来年は半分以下に減るんだろうと思う。
純粋に楽しみだけの読書。
わたしの今年のベストブックは
『ヨーロッパに消えたサムライたち』
太田尚樹著
角川書店(平成11年)
これは新たに最近発見された古文書やヨーロッパの資料から、伊達藩士支倉常長の足跡を、丹念にたどった本。
読みやすくて、太田教授の主観や思い込みが、よい意味で支倉常長を身近に感じさせてくれる。
ヨーロッパに残された資料から、鎖国に閉ざされる直前の徳川幕府の管理体制強化の中で、、戦国の息吹をまだ残す伊達政宗のじりじりと焦げるような野望が、ひしひしと伝わってくる。
メキシコで逃げた男たち、イスパニアに残った男たち、故郷に戻ってきた男たち。
それぞれに思いをはせると、一人一人の中に壮大な物語が宿るのである。
本を読んだり、お話を書いたりすると、何人ものいろいろな人生を生きることができる。
今年はいろいろな人に本当にお世話になりました。
力をいただきました。
ありがとうございます。
よいお年をお迎えください。
2008年があなたの飛躍の年になりますように。
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